| ● 時代 |
: 北宋時代 |
| ● サイズ |
: 高さ 2cm×口径 21,5cm |
| ● 価格 |
: \  |
定窯。
やや黄味を帯びた象牙のような質感の白磁を主に生産していたが、碗や盤の類を大量に生産するために伏せて窯づめする伏せ焼き法を取り入れている。鐔縁に作ったこの盤は銀器の形成に倣ったもの。蓮花文・牡丹唐草文は多いが、最も好まれる鴛鴦が大きく描かれる蓮池水禽の稀少図柄。蓮は花が咲くと同時に実をつける性質から早く子供が生まれることを寓意し、また蓮と蓮根と連れ合いの音通によって良縁を祝し、子孫繁栄を願う意味があり、また蓮は泥の中に太い蓮根を張って増え、次々に花や葉が生い茂ることから「本固枝栄」すなわち、もとがしっかりしていれば枝葉も栄えることの喩えともされる。
手慣れた調子で彫られた文様が定窯の見所の一つである。外壁に見られる涙痕と呼ばれる釉だまり、表裏面に見られる黒点など、定窯の特徴が良く表わされた優品である。現在どの国でも一つの器は一つの匣鉢の中に入れて窯詰めされるが、北宋時代にはトチンに器の縁を乗せ重ね、器と器は五ミリと離れていない程の今日想像もつかない進んだ技術で窯詰めしており、今の技術では一つしか入れられないスペースに七つ八つ入れて焼くという驚異の窯詰方法であった。
清楚な美の最高を行くものであり、このように無造作に的確に刀を振る手腕というのは一生分業で、何千・何万となく同じ文様を繰り返して刻していたからできた秘芸といえよう。銅覆輪は後世の被せ。
香港著名収蔵家旧蔵品。
参照 : CW-018 、 CW-017 、 CW-022 、 CW-027 |
| ● 時代 |
: 元時代 |
| ● サイズ |
: 高さ 7,7cm×口径 17,2cm |
| ● 価格 |
: \ 問い合わせ |
景徳鎮窯。
青白磁の焼成技術を基礎に景徳鎮が創り上げた新たな白磁。その中に「枢府」の文字を型押ししたものがあるため、この卵白釉碗を一般に「枢府窯」器を呼んでいる。元朝政府機関の一つ、枢密院のために焼かれた磁器である(枢密院の略称が枢府)。
枢府様式の白磁の釉色はそれまでの青白磁より白く、卵殻色ともいえるような卵白色となった。もっとも全てに銘があるわけではなく、「枢府」銘のほか「太禧」「福禄」「寿」「福」などの銘をつけたものも知られる。失透性の美しい白釉に雲龍をくっきりと、側壁に相対して「枢府」の字が型押しされている。
当時これを摸造する者があったが、貢進の器は千のうち十、百のうち一を選んだものなので、ついに民窯の及ぶところでなかったと「景徳鎮陶録」に書かれている。潤いの有るしっとりとした白磁が枢府窯磁の魅力である。 |