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CC-128 CC-129

青磁鉢

青磁葵花洗
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 6cm×径 19,5cm
● 価格 : \

耀州窯。
釉は濃いオリーブ色。なんと珍しい図柄であろうか。瑞雲の中、内面一杯に大きく羽を広げ飛翔する鶴の背に、天女らしき女性が乗る。女性は鳳凰の冠を乗せ、彼方をキッと見据える。故事に基づく図柄であろうが、崇高な雰囲気を漂わしている。片切彫りによる手慣れた刀法も淀みなく、陶工技が冴える。耀州窯の図柄は本来それ程多種類ではなく、唐子図柄は特に喜ばれるが本図は稀少資料。 北宋に入っても暫くは越州窯が優れた青磁を生産していたが中期以後は耀州窯に取って代わられたわけで、劃花・片切彫も越州窯の技法を受け継いでいる。 耀州窯は北方青磁の花形であって「巧みなる事は範金の如く、精なること琢玉に比す」というのは耀州青磁の制作技法の素晴らしさに対する最高の表現。乗鶴仙人図とでもいう図柄であるが、鶴仙人の名は後漢の費長房といい竹杖に騎乗して飛行したといわれ、明中期頃の染付磁器などにこの説法が描かれた品があるし、鯉に跨る「琴高仙人」竜に乗る「呂洞賓」などと同様目出度い長寿の図柄として使用されている。仙人飛鶴の図柄は耀州窯と宋時代の越州窯だけに見られるもの。(上海博物館に小品が知られる)香港著名収蔵家旧蔵品。
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 3,5cm×径 14,5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

哥窯。
菱花形の稜花。造形は端厳重厚。米黄色の釉面には大小の貫入がみられる。大きな貫入は黒褐色、小貫入は米褐色。白色でまさに「金絲鉄綫」のことばのように、両色が織り成す模様世界を構成する。独特な風格をもつ丁寧なつくりの盤で土大夫。文人の文房具の筆洗にふさわしい。5ケの針目跡であって胎土は褐色。極めて軽量。我国には哥窯の伝世品は稀少。
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CC-126 CC-127

青磁鼠繋缶

澱青釉把手洗
● 時代 : 西晋時代
● サイズ : 高さ 8cm
● 価格 : \

越州窯。
両面に取手が付けられた広口壷の中を、丸々と太った鼠が相対して覗き込む。好物の米でも入っているのであろう。食べたいが入ってしまうと逃げ出せそうもないし・・・・と思案状況を的確な造形表現でなされており微笑ましい。この時代、豊な江南の生活の有様を語りかける明器の数々が作られ愛される古越州磁の魅力を一段と深めている。鼠は富裕を意味しており、鼠が来る程のお金持ちを表現している。造型は明時代の青花「一閑人火入」 青磁「一閑人蓋置」に通じるものが合って興味深い。

参照: CC-028CC-106CK-009
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 5cm×径 11,5cm
● 価格 : \ 問い合わせ

鈞窯。
口縁をつまみ六弁の稜花形とし、取手を付けた筆洗。澱青釉を全体に掛けているが、内面は同心円の轆轤目が釉の濃淡によって美しい階調となり、また口縁も釉が流れ薄くなることにより青釉との対比で魅力ある品としている。宋時代、土大夫の為に多様な文房具が造られている。高台内にも釉がかかり高台は鋭く高く削られ、土は赤褐色で硬く焼けている。青藍色になった鈞窯は完全に還元したものであるが、焔の性質・焼成火度の違いでいろいろ複雑な変化をし、古来中国では天青・月白・灰緑・茄皮紫・シュ砂紅など多様な呼び方をしている。鈞窯は北宋のものと、金・元のものとは違いが有り、北宋のものは器形も端正。造りも薄く、釉調も細やか。釉彩が高台裏迄前面にかかるのを特徴とする。金・元のものは形が崩れ、作りが厚く釉調も荒く、腰烏賊は露胎となる。これはいいものをつくっても高くこれを買う人達が南に移り、地方の民窯として命脈を保っていたためと考えられている。中国陶磁の名品が多く、将来されている日本において鈞窯は良品が少ない。これは茶の侘び寂びの趣味に合わない結果起こる現象で、日本人の好尚の普遍的妥当性を欠くことを証明しているといえよう。(清朝陶磁の粉彩闘彩の優品がほとんど我国には将来されていないことと同様)
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CC-124 CC-125

青磁洗

青磁鳳凰耳花生
● 時代 : 北宋〜南宋時代
● サイズ : 高さ 2,7cm×11,9cm
● 価格 : \

龍泉窯。
厚く掛けられた青磁釉は、気品に溢れる澄んだ青色を呈している。貫入といわれる釉薬のひび割れが一面に生じており、部分的に白く輝く細かい貫入が生じている。官窯ばかりでなく、龍泉窯の一部の窯でもこのような貫入が入る品は焼かれていたことが明らかとなり、産地の決定などが難しくなっているのが現状。3点の針目跡で支え焼成しているが、胎土は支土であって、本来の胎土は明確でない。この小皿形状の品は文房筆洗と考えられており、如窯・官窯に見られる。11世紀以降、20世紀初めまでの中国では士大夫の列に加わることが人として最高の理想であり続け、嗜みとしての文房具には良品が求められたわけで、そのような要求に応えた品であろう。
中国の文房具には、中国の高い文人の魂が宿っていて、文化とはいかに根底の深い風流精神のみなぎるものかということを知らせるものである。
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 25,5cm
● 価格 : \

龍泉窯。
きびきびした端正な器形であって、頸部の左右につけられた鳳凰の造形も力強い。釉色は粉晴色で、全体に貫入が入るいわゆる龍泉官窯といわれる品。砧青磁とは違った深い色合いは、味わい深い。南宋官窯の影響を強く受けたといわれる多層釉掛け技術が導入されていることが理解できる。高台の畳付部分は平面ではなく粗く鋭い削りがなされ、灰褐色。
龍泉窯の窯跡は現在200余も発見されており、大部分は製陶が最も盛んだった南宋から元・明初にかけてのものである。今日、国宝・重文指定されている砧青磁はかなり多く、国宝3点・重文13点であるが、まだ指定はされていないけど当然指定される資格のあるのものが随分あり、又一般に知られていない秘蔵品もかなりにあるほど、日本に渡った砧青磁は多い。又、各地の鎌倉時代の遺蹟から、夥しい数の砧青磁の陶片が出土している。近時の発掘品であるからこそ、このような佳品・優品が入手できる事に感謝したい。

鳳凰耳花生は重要文化財が陽明文庫の銘 「千声」、国宝が和泉市久保惣記念美術館の銘 「万声」。日本の指定基準は伝来がまず重要であり、品物本来での隠れた優品は数多いのが実際と言える。この龍泉官窯の評価は、南宋官窯の写しということではなく、独立した高い価値を認められているもの。官窯と龍泉官窯の区別は紫口鉄足が明確で、太い貫入が黒く荒々しく入るものを官窯、土が灰褐色で貫入のおとなしい手を龍泉官窯と判別している。香港著名収蔵家旧蔵品であって、数年がかりの交渉で入手できた珠玉の品。

参照: CC-114
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CC-122 CC-123

青磁龍虎瓶 一対

澱青紫紅釉瓜形水注
● 時代 : 南宋〜元初時代
● サイズ : 高さ 24cm
● 価格 : \ 問い合わせ

龍泉窯。
本来穀物を納めて墳墓に埋葬する副葬用の明器。大きく膨らんだ胴部には浮牡丹の貼花、肩から頸にかけて一方には龍、他方には虎と犬を堆塑でそれぞれ表わしている。龍虎は四方を司る四獣神の二つで、墓中では龍のついた瓶は東側、虎のついた瓶は西側にそれぞれ納められる。伏せ蓋には羽を広げた鳥と犬を象った紐がそれぞれついている。淡灰白色の素地に灰青緑色の半透明釉が掛かり美しい。このように一対として残っているのは極めて珍しく、デイヴィッドコレクションの一対が知られる程度。胴部はかって蓮弁文が彫られた品しか知られておらず、浮牡丹は所見。
日本では「幡龍壷」と呼ばれている。
蓋上に鳥・犬が表わされた形式はすでに北宋時代、越州窯で多嘴壷・長頸瓶が作られており、南宋時代龍泉窯の長頸瓶にも見られる。近時南京郊外墓より出土。
日本では従来浮牡丹唐草文の青磁は宋時代のものとされてきたが、現在では宋末〜元初と修正されている。
近時南京郊外窖蔵より出土。

※注・・「窖蔵」とは侵略者による破壊・略奪を逃れるため、洞窟などに隠す中国独特のもの。1900年に発見された敦煌文書も同様の形態と言えよう。
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 23cm
● 価格 : \ 問い合わせ

鈞窯。
形状は、青白磁水注に見られる代表的器形。丸く豊かな胴部とすらりと伸びた注口、縦筋を加え瓜型とする。縦筋は前後に2本太く刻まれており、北宋期の優れた造型感覚そのままで極めて美しい。深みのある混濁した澱青釉に紫紅釉を部分的にミックスさせた重厚さと落ち着きを湛えた釉肌は、気品有る造形と共に見る者を引き込む魅力を放つ。温酒を入れた酒注と考えられており、後の仙盞瓶の祖形にあたる。かってこうした複数の釉がけは花盆に多く見られ、制作年代も北宋、北宋〜金、金、元と様々な説があって、未だはっきりしない 高台畳付土は粘性の有る茶褐色で全面に釉が掛かる。

「あらゆる時代、あらゆる民族の芸術のうち最も高く、また最も深いのは北宋末政和宣和頃の絵画とやきものだ」と表されるのが理解できる品といえよう。

参照: CW-010CW-016
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CC-120 CC-121

青磁鶏舎

青磁鯱耳小瓶
● 時代 : 東晋時代
● サイズ : 高さ 6cm×横 11cm
● 価格 : \ 問い合わせ

越州窯。
褐飴釉を掛け、二羽の鶏が配置よく置かれた鶏舎。豊かな江南の生活が偲ばれる楽しい明器であって、「古越磁」と愛称でもって日本の愛好家に喜ばれる。
赤褐色の粗い土で成型されており、褐釉天鶏壷(参照 CM-024)で知られる徳清窯系の製品。頂上に3ヶ所鉄釉をアクセントとして飛ばしている。

参照: CC-028
● 時代 : 宋時代
● サイズ : 高さ 20,5cm
● 価格 : \

龍泉窯。
円筒形の頸の両側に型作りされた鯱型の耳を貼り付けた小瓶。この種盤口の花入には、頸部に鳳凰耳・鯱耳・鯉耳などを貼り付けたものが多く、いずれも耳は二枚型で型打ちされている。全体にマット上の紛青色の青磁釉が厚めに施され、極めて美しい釉調を示している。日本で大変人気のあった形式の瓶であった鳳凰耳の瓶に比べると、製作時期もやや下り、又制作期間も長かったものと考えられている。新安沖沈没船採集品で、筒瓶とともに優れた作品が有る。
本品は鯱の造形が精美で崩れもなく力強く一段と魅力的な品としている。鯱は中国で摩羯と呼ばれ、唐代の銀器の刻文などに時々見られる。圏足の胎土は灰色で、褐色の火色が出ている。光の加減によって青磁の色が微妙に変化する深い美しさを日本の茶人は良く見て評価してきたことが理解できる。

参照: CC-078CC-114
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CC-118 CC-119

青磁菊花形杯

青磁蓮弁文碗
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 4cm×口径 8,5cm
● 価格 : \

龍泉窯。
美しい梅子釉といわれる青緑色。口縁は波形状であって、普通に見られる菊形稜の数より細かく24の稜で構成している。稜線は厳しく、くっきりと型押しされており、釉の濃淡が美しい。圏足の作りは均一の幅を持ち、澱みない円形を成し、畳付の角は面取りが施されていない。畳付けは露胎し、釉際は茶褐色を呈す。
龍泉窯の酒器は喜ばれるが、元時代の品が多い。本品はまさに杯寸法であり、口当たりも申し分ない。中国人の焼物好きはやはり「青磁」が良いと殆どが戻っていくが、「玉」のような柔かく厚みの有る青磁の感覚が中国人は本当に好きだ。(4個あり、2個SOLD)

参照: CC-012
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 5,5cm×口径 8cm
● 価格 : \

龍泉窯。
幅の広い二重縞蓮弁文を彫り出した碗。透明感の有る天晴釉が美しく掛けられ、高台端の削りに見られるように、器壁が薄く・軽く作られ丸々とした造形は精巧で美しい。
茶具として宋代中期から元代にかけ生産された宋代の碗は、口が真直ぐに立ち上がるのを特徴とする。殆ど使用痕は見られず、窖蔵出土品。
● 別角度画像 → 内側底面 ● 別角度画像 → 内側底面

CC-116 CC-117

青磁共蓋酒会壷

青磁鉢
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 26,5cm
● 価格 : \

龍泉窯。
荷葉(蓮の葉)形の蓋を持つ広口壷は日本では酒容器とされ、酒会(海)壷と呼び習わされてきた。龍泉窯青磁では鎬文(縦線文)や刻花文を持つものが元代に多く作られたが、南宋代後期に遡るものは珍しい。無文ではあるが、胴部や蓋の形態に元時代のものと共通する特徴が見られる。砧青磁色の明るい釉がたっぷりと掛かり、極めて美しい。1991年四川省成都市の宋代埋蔵磁器発掘で同手品が発見され、1998年日本で「封印された南宋陶磁展」にて発表された。本品も近時南京郊外窖蔵より出土。波を打つ荷葉蓋の造形が見事で品格を添えている。蓋紐の一部がソゲで修理。

参照 : CC-025
● 時代 : 元時代
● サイズ : 高さ 4,5cm×径 12,3cm
● 価格 : \ 120,000

龍泉窯。
肉厚に造られており、高台が高く、口縁部は端反りとなる。全体に大きな貫入が入り、間には白く輝く微細な貫入が現れていて美しい。
窯の中に酸素が十分ある酸化焔で焼成されたため、胎土や釉薬中の微量の鉄分が酸素と結びついて米色を呈したと考えられる。圏足は広く、薄褐色に胎が現れ、削りは力強い。元時代になると水陸両路の交易が宋時代より盛んとなり、陶磁器の需要はさらに激増、海外からの注文品を賄うため龍泉製陶の中心は下流に移り、温州・泉州から盛んに国の内外へ輸送した。又この時期を境に時期の主役の座は次第に景徳鎮の青花が占めるようになって行く。

参照: CC-108
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CC-114 CC-115

青磁鳳凰耳花生

青磁仏龕
● 時代 : 南宋時代
● サイズ : 高さ 17,5cm
● 価格 : \

龍泉窯。
日本に伝世する青磁の多いことは良く知られ、しかもこうした鳳凰耳の花入は大小かなりの数の存在があり、又未だ知られていない優品に出会うこともある程である。こうしたことは日本人がいかに中国陶磁器、中でも青磁を好み大切に取り扱って来たかがわかる。

国宝である、銘「万声」(久保惣記念美術館蔵)、重要文化財の銘「千声」(陽明文庫蔵)2点はお揃いの黒漆桐箱に備わり、後西天皇辰筆の短冊が貼られていて双璧の名品として知られる。

本品のように小振りのものも多く作られ、書斎の飾りや茶湯で花生、杓立てとして用いられる。古陶磁の鑑賞は「青磁に始まり、青磁に終わる」と言われる程。青磁は観る者の心に穏やかな安らぎを与えてくれる。
● 時代 : 元時代
● サイズ : 高さ 22cm
● 価格 : \

龍泉窯。
観音を主尊とした仏龕で礼拝を目的として作られたのであろう。観音や羅漢の単独像は、明時代の徳化窯(福建省)のものが有名だが、龕ごと焼き上げた遺例として興味深い。龕のアーチ部分に雲気の造型化と思われる弧形を組み合わせた装飾が目を引く。
この部分を始めとしていくつかの部分品の貼り付け・組み立てによって完成されている。観音は露胎して茶褐色を呈する。手前には蓮華座に乗る左右の唐子が観音を拝んでいる。背部に2ヶ所丸穴が有る。観音は型作り。観音が坐す部分より下は筒状で、内側は施釉されている。畳付は露胎し、茶褐色。
細微に作られている観音と元時代以降の龍泉窯の製作特徴である器胎の厚さ、刻花技法などに見る鷹揚な粗さとが併存して特異な趣を発している。又、この造形ゆえ、日本に遺品は少ない。
雲の先端2ヶ所小欠損。
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CC-112 CC-113

青磁蓋付壷

青磁龍文盒子
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 高さ 9cm
● 価格 : \ 問い合わせ

耀州窯。
蓋をした全体の姿が丸い形をした壷。
蓋の周囲は荷葉形に波打っており紐は無い。蓋には宝相花唐草文が刻花で力強く彫り出されている。浮彫のような効果をあげ、端正な模様を更に引き立てている。
これ程の丁寧な作行きの共蓋壷は珍しい。釉は黄味を帯びたオリーブ色で、高台は碁笥底。なんとも可愛らしい造形であるが、中国陶磁の持つ厳しさは有り、愛すべき品としている。

耀州窯は器形の許す範囲にくまなく刻みつけるのが普通であって、胴部の無文が逆にこの壷の魅力を増している。
● 時代 : 北宋時代
● サイズ : 口径 12cm×高さ 4cm
● 価格 : \ 問い合わせ

越州窯。
蓋表には深い彫りで龍が表わされ、空間は雲の線彫りが加えられている。北宋時代に入ると、越州窯の青磁には、浮彫りや線彫りなど様々な技法を駆使して多彩な文様装飾が施されるようになった。釉色は青緑で唐・五代のものと比べ透明感が加わっている。器形も合子はこのような平たい形となった。底部は碁笥底で、細長い目跡が三つ見られる。
陸羽(?〜803)は中国最古の茶書「茶経」の著者として有名であるが、その中で喫茶に最も適した茶碗は越州窯青磁であるとし、越州窯を讃えた。前の五代時代に当地の君主・呉越王の保護を受け、瀟洒な作品を作り出しており、揆高台と呼ばれる外開きの高台の盒子はこの時期特有のもの。龍文は珍品。

参照 : CC-072
● 別角度画像 → 側面底面拡大 ● 別角度画像 → 蓋部内部底部

CC-110 CC-111

青磁杯・托

青磁鉄斑鳥杯
● 時代 : 五代時代
● サイズ : 高さ 14,5cm×台径 16cm 盃口径 9,4cm
● 価格 : \ 問い合わせ

越州窯。
越州窯は大谷光瑞が昭和5年に発見したが、乾隆帝は「越器人間になし」と嘆き、とんでもない磁州系白磁陶枕に越州秘色磁であろうと御題を刻ませ間違いをしている。それ程当時、実物を越州青磁と認定することが出来なかった。
1987年法門寺地宮出土の14件の秘色青磁で青緑色と青黄色のものが知られる事となる。
盃・托共に六弁稜花で、托の鍔縁は蕉葉文、盃台上は蓮実の丸文、下は蓮弁の印刻が成されている。大振りの盃托であって士大夫の宴に影青の水注等と共に使用されたのであろう。高台は五代越州窯特色の長円形目跡がつけられている。

参照 : CC-029
● 時代 : 西晋時代
● サイズ : 口径 9,5cm×高さ 4,5cm
● 価格 : \

越州窯。
羽を広げた鳩が片面に、もう片面には尻尾を貼り付けた美と実用性の結合した酒杯。越州窯では明器として豚舎・鶏舎を始めとして、羊・虎・等動物を造っている。
後漢末期に浙江省の紹興近辺で始まった越磁は、五代・北宋時代にわたって龍泉窯に変わられるまで活動した。龍泉窯では元時代になって始められた鉄斑飛ばしも、越州窯では西晋時代すでに成されていた技法であって、本作品にも絶妙な飛ばしをし、アクセントとしている。
酒杯収集家垂涎の品であるが、水盂としても楽しめよう。越州窯収集で著名な浙江省博物館蔵品は鉄斑が飛ばされていない。

参照 : CC-008CK-009
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