| ● 時代 |
: 元時代 |
| ● サイズ |
: 高さ 17cm |
| ● 価格 |
: \ 問い合わせ |
口縁をやや高くし、腰部から高台にむけてしぼる壷の器型は元時代独特のもの。胴面一杯に描かれた火焔珠を追う龍を描く。下方部はラマ式蓮弁文を、部分的に紅釉が蒸発しているがほぼ完璧な鮮紅色でもって発色し、陶工の満足感を満たしたと思われる。釉裏紅は元景徳鎮の陶工による重要発明の一つであり、青花の製造工程とほぼ等しい。つまり両者とも釉下彩という点では同類であって使用する顔料が銅かコバルトかの違いがあるにすぎない。しかし釉裏紅は要求される焼成状態が厳密であること、即ち還元焔状態でなければ紅色に発色しない。そこで生産量も少なく伝世品。出土品も数量は多くない。薄造りであり軽量。清白の磁肌との対比が美しい。明代の宣徳期や清代の康煕・雍正期の釉裏紅磁器は歴史上すこぶる盛名をはせているがそれらは元代に開発された技術を基盤として成就しえたもの。天空を疾走する龍の姿が力強い筆使いで描かれ、動成に溢れている。確かなデッサン力。隙の無い空間を埋める文様構成によくあらわれている。
日本の龍は三本爪で珠玉を掴んでいるのが普通だが、中国の龍は離れたところにある珠玉を窺っているのがほとんどであり、珠玉は「天下の中心」を意味する。それをあえて掌中にするのは龍といえども憚るということであろう。香港著名収蔵家旧蔵品。
参照 : CB-027・028 |
| ● 時代 |
: 元時代 |
| ● サイズ |
: 径 19cm×高さ 2cm |
| ● 価格 |
: \  |
景徳鎮窯。
全体に荘重な趣の藍釉を施し、その上に生き生きとした姿の白龍を配したもの。元時代の藍釉器は、紅釉器と共に極めて数の少ないもので白花といわれる技法。龍文には線刻を加えている。藍色と白色が互いに映えて強烈な対比を見せる。
出光美術館(口径16cm)、大阪市立東洋陶磁美術館(口径15,5cm)、デイヴィド財団(口径15,7cm)などに類品が知られる程度。
この藍釉白花装飾は特別な芸術効果をもった方法であったため、元時代以降では明代初期の宣徳時期と、清代の雍正時期に僅かに少量の倣焼が行われたに過ぎない。
表面は全体に使用痕擦が見られる。元時代の藍釉器の装飾方法のもう一つは藍釉金彩であって、焼成後の藍釉器上に金彩を用いて文様を描き再度焼成して金を焼き付けるもので、これの遺品は極めて少ない。
フランスのギメ美術館蔵「藍釉白花龍文梅瓶」は白花技法の優品として知られ、同品は世界に3点しかない品であったが、先年忽然と中国国内収蔵家より中国オークションに出品され3000万円余で落札された。どんな名品が出現するかわからない(発掘と民間収蔵)中国の奥深さであり、今後も楽しみ。
近時景徳鎮郊外墓出土。 |