蓋が博山形になった酒尊。円筒形の器の側面には獣環や神像・走獣などが浮彫りで表わされる。3足の熊足で支える。円形の青銅製の酒尊を写した倣銅陶器。後漢時代の鉛釉陶器はこうした青銅器の写しや人物・家屋などを象ったものが殆どで墓葬を華やかに演出している。緑釉の変化も少なく往時のままの色を保っている。我国では従来土中変化の銀化したものを好み、一段上に賞玩してきたが、近年は世界の趨勢でキューカンバーグリーンが好まれるようになっている。実用器としては銅器や漆器などで造られ、鏡・白粉・紅・櫛・刷毛などを入れる小箱が組み込まれたものが一般的。漆器では食物を入れたものもある。つい20年余前まで漢緑釉の我国将来品は銀化作品が殆どであって、キューカンバーグリーン作品を中国から運び込むと、本物と信じてもらえない時期もあった。
参照 : CK-049 、 DK-217 、 DK-419 |