CT-071 灰陶加彩馬
時代: 前漢時代  、 サイズ: 高さ 56cm×横 46cm×奥行 15cm
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苦杯をなめた匈奴との戦闘から騎兵の充実は当時急務とされたのだろう。そのためか前漢早期には騎兵や馬の像に見るべき作例が多い。これはやや胴長の整った馬の姿で、頭部や胸の表現も穏かなものとなっている。直線状の腹部や結い上げた尻尾の形などにこの形式の馬の特徴がよく現れている。
耳を後に倒し、歯を見せて唇をめくり上げる馬の表情は一般に威嚇を表わすものであるが、早く走行する時にもこのような特徴が見える。これは良馬を見分ける基準ともいえ、陶土に移し替える際にも頭部は良馬である事を誇示するように入念に表わされた。長く勁い四肢や大きな蹄などにも、そうした造形的な性格が良く表わされている。鞍部は白色で、ベンガラ色の体部との対比が美しい(下地は白色、その上をベンガラ色で彩色)。兵書に『馬一兵九』とあるように、馬一頭は兵九人に相当した。中原の支配権をめぐる戦闘主力は、歩兵から騎兵へと変わった。

参照 : WS-080








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