官窯。
青銅器の投壺(宴会のゲームで使われた壺。この中に矢を投げ入れて勝敗を争う)の形を模した瓶で、端整厳格・古朴な佇まいを見せる。全体に掛けられた淡褐色の釉は澄みきった輝きを見せ、玉にも似た深い美しさを湛えている。釉面には大きい濃い鉄色の貫入と米黄色の小貫入が見られる。
胎土は醤褐色で、いわゆる「紫口鉄足」の特徴を示している。官窯にも米色青磁もあり、その時代産地は確定できずにあるし、官窯の実体はまだ不明の点が多い。官窯磁器は宮廷用に作られた什器であるから、特に器形が古朴で重厚であること、釉色が艶やかで深みのあることを重んじ、材料そのものの美しさを充分に現している。上海博物館に類品が蔵される。
参照 : CC-096 、 CC-097 、 CC-236
参照本 : 中国五千年の名宝 上海博物館展 |