CC-378 青磁鶉蓮弁文洗
時代: 五代〜北宋時代初期(10〜11世紀) 、サイズ:高さ 6.5cm× 横 17cm
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越州窯。
幅広の鍔状縁と直立する壁を持つ五足の洗。縁には蓮弁に線刻を加えた二重蓮弁文を内底面には番の鶉を刻花し、獣面足である。全面施釉の底裏には7個の小楕円形目跡を置いている。仕大夫の嗜みである琴棋書画に必須の筆洗などの文房には定窯・汝窯・官窯を始めとする宋時代の五代名窯でも種々製作されているが、品格有る魅力的作品が多い。
釉薬は越州窯独特の青味がかった緑色を呈する。造形・文様共に優れた類品を見ない越州窯の傑作といってよい。清朝時代に粟鶉図は暫々描かれるが、宋時代陶磁に鶉図は初見である。
ウズラは同音の「安」を表わし、安定した生活と楽しく労働することを形容する「安居楽業」の吉祥図。安居楽業という語は「老子」の一節による。

参照 : CC-312CC-270CC-268CC-179







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