越州窯。
一対の鴛鴦が結合された盒子。羽毛は細線の刻がなされ、羽先と目には鉄釉が施されている。鴛鴦はつがいが離れず常に一緒に居ることから、古来夫婦和合の喩えとされ、絵画・工芸品に表現されてきた。女性の化粧・香料入れ。
生き生きとした迫真の造形の巧み・手の込んだ意匠が魅力的作品としている。飛青磁は六朝時代の越州窯で始まった技法。双鳥鴛鴦形盒子は、元時代青花でも造られている。越窯の釉色を当時の人人々は「類玉」 「類氷」と賛美した。玉にたとえたのは中国人にとって玉は至上のものであったからだ。やきものもいかに玉に近づけるかが陶工たちの努力の目標であった。氷にたとえたのは、その涼やかさが理想であったということであろう。
参照 : CC-306 、 CC-300 、CW-002 |