CS-151 三彩龍耳瓶
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 38cm×胴径 20cm
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唐三彩は、盛唐三彩と晩唐三彩に区別される。盛唐三彩は貴族により支えられ、晩唐三彩は安史の乱以後、貴族に代わって台頭した市民層、および海外輸出によってその生産が支えられた。多種の釉薬の彩りを効果的に使った最初の陶器であるという点で陶磁史上からも重要。
当時の人々に持て囃され、盛唐三彩は渤海・新羅など近隣諸国で模倣され、日本では奈良三彩を生んだ。盤唐三彩イスラムに伝わり、ペルシャ三彩の誕生の契機となった。この三彩の龍耳瓶は盛唐三彩を代表する形といえるもので、盤状の口縁部に龍形の把手が一対取付けてある。化粧土を塗らずに直接、褐釉・緑釉・白釉を斑状に掛けている。龍把に付けられた丸い凸起は、金属器の鋲を写したもの。
全体にアンフォラと呼ばれる西方器皿の強い影響がうかがわれる。

参照 : CS-096









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