CS-035 藍釉長頸瓶
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 15.5cm
価格: \
この形は南朝の斉代に始まった寿命の長い造型であって,盛唐時代にかけて頸がもっと細長く,胴も長卵形となっていわゆる王子瓶の形にゆきつく。浄瓶と呼ばれる頸に鍔のついた肩に小壷状の注口を持つ水瓶もこの類の一変形と言える。(参照:CW-030
本品は初唐頃の例。藍釉を流斑紋で表現しており、色釉の分布・にじみ・流れなどすっかり陶工の計算済みの結果であって、美麗である。三彩の形・彩色はみな西方伝来のものであって、三彩そのもののポリクロミズムも、ササン朝ペルシャの染色とか色ガラスに基づいているのであろう。ササン朝は太宗の貞観15年(641)に滅んだけれども、その文化は淘々として中国に入り、その後も長く唐文化に影響を与えた。ササン朝の古銭が中国のあちこちで発見されているのもその現れ。
唐三彩の器物の中にはミニチュアの作品があって小型ながらも精巧で気品があることにより好奇者の間では特に珍重され、小品ながら市場価は高い。本形状は響銅でも隋・唐時代に作られており、それらは蓋を伴なうのが普通である。
響銅のものは、もとは飲料や手洗いのために水を入れる日常器であったものが、仏教儀式に取り入れられ仏具として確立していく。スカイブルーの藍釉、美しく膨らんだ卵形、腹部線のなんと美しいことか。珠玉の作品である。胴中央に1本、肩部には2本の筋文が引かれている。
唐代の貴族はシリアのガラス、ペルシャの金銀器・錦、東ローマの七宝など西方文物に取り巻かれており、唐三彩というのはこのようなコスモポリタン豪奢趣味から必然的に生まれてきたといえる。
近時宝鶏近郊墓よりの出土品。







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