CK-104 亀形陶硯
時代:後漢時代(AD25〜220年)  サイズ: 径 11.5cm × 26cm×16.5cm
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山なりにたっぷりと盛り上がった甲羅を蓋とし、首を斜め上方に真っ直ぐに伸ばし踏ん張る体勢をとる。甲羅に六角形を繋いだ亀甲文様を箆彫している。仰韶文化などの彩陶の上に描かれた図案を見ると中国の筆の使用は新石器時代に遡ることがわかる。しかし硯を必要とする墨の始まりはわかっていない。 周末から漢にかけて神仙思想を基にしたより生動性のある意匠の青銅器が顕著になってくるが、硯にも十二山峰や亀型の硯が見られる。MIHO美術館に類品が知られる。
亀は古代中国では麒麟・鳳凰・龍とともに四霊の一つに考えられ、丸い背は天を、平らな腹は地を表し、全体として宇宙を象徴するとされ、またその甲は未来を占うものとされた。

参照 : WS-115DK-088
参照本 : MIHO MUSEUM









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