GK-300 玉剣
時代: 戦国〜漢時代 、サイズ: 長さ 53cm
価格: \
鞘と剣が全て青玉で作られた実用剣でなく埋葬剣。剣首・握部・剣格・刃はそれぞれ嵌め込み製作されている。鞘は同模様の2枚合わせで形成され鞘口は鍔と組み合わさるよう出来ている。
剣格は鬼面・剣首は四葉紋・剣柄は羽状文が刻され、鞘は2匹のち龍が透かしでもって彫り出された青銅剣の写し。白玉が2000年余土中で全体濃淡褐色変化し、こよなく美しい。実践青銅剣の鞘は本来漆塗り木製であり、同模様が漆塗りで描かれていたのであろう。
ち龍は剣の神として玉飾には多く装飾される。北辺遊牧民オルドス銅短剣には透かし模様の鞘も銅製で伴う遺品が知られる。武器は死者を鎮魂する道具でもあり、死者と共に埋葬された近時湖南省長沙近郊墓より2本出土。剣・鞘が揃う無傷玉剣は稀少。玉具剣といわれる漢代の皇帝が功績のあった大臣や列国の使節によく下賜しているものは銅製・玉飾の四点が玉であって、本品とは相違する。玉の産地は最大の産地は西域のホータンで崑侖山脈の諸山や山峡から流出する玉竜可から良質玉が採取されるが、前漢の武帝によってこの地方が中国勢力範囲に入ると一層多量に内地に送られてくることとなった。古玉を続に漢玉というのも、この時代の遺品が多いのでそうした言葉も生まれた。
※土中褐色変化参照 : GK-251

参照 : GK-184DK-207DK-203







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