景徳鎮窯。
尊形の瓶で、その口は縁が百合の花のように形作られている。胴裾は細く締まり、蓮弁文が刻された撥形の高台が付く。波打つ百合口の稜線を強調するために、線に従って裏側には刻線を入れる。頸部の波状文、裾部の蓮弁文と丁寧に片切彫を施して丁寧な成形であり、周到な技術によっているのにそれを感じさせない。青白磁の白眉である釉の青さの濃淡も美しい。
尊形瓶は磁州窯形に作例が多いが、青白磁では全く異なった印象となっているといえよう。こういう技巧は土の腰の弱い胎土では絶対に出来ないものであって、恵まれた景徳鎮の土ならではの秘趣を語る作品。
参照 : CW-029 、 CW-019 、CM-034
参照本 : 中国陶磁 美を鑑るこころ |