DK-560 銀鍍金双鳥瑞獣文貝型盒
時代: 唐時代(7世紀) 、サイズ:高さ 4cm×横 7.5cm×奥行 6cm
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薄銀板を打ち出した蛤型女性用化粧具。合わせ目で連接して開閉できる。両面とも細微な魚子地上、葡萄唐草文・鳥・瑞獣を打ち出しで表し、動物と合わせ目・帯状部・蝶番は鍍金を施している。
整形法や鏨使いには極めて高度な技量が示され、鍍金の金色と地金の銀色との巧みな使い分けによって、華やかな色彩効果を演出していることなど、唐時代(618〜907年)も比較的早い段階の作品。金銀器を製造する中心地は長安に在り、生産された品は主として宮廷で使用された。葡萄文は紀元前6世紀から地中海一帯で流行していた。シルクロードの開発により、葡萄文は北朝期に中原に伝わった。用途は練り薬を容れたり、脂粉を容れてれん奩中に納めた女性用用具。

参照 : DK-193DK-222
参照本 : 錯鼎鏤盤ー金銀工芸美術










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