広く中国西南・南方の少数民族や東南アジアの各民族の間に広汎に広まっていた胴鼓上に大小5頭の牛が飾られる。鼓は正月の演奏・舞楽の伴奏に用いられるほか、信号の伝達・大衆の召集・戦闘の指揮・鬼神の祭祀・貨幣の貯蔵・賞賜進貢・副葬品などにも用いられ、権力と財産の象徴とされる。耳を繋いで柱にかけ、側面から鼓面を打ち叩いたり、地面に置いて打ち叩くこともある。雲南古代の炊事用具である釜が転化した物で、2000年以上にわたって連綿として絶えることなく現代に至っても数多くの民族が銅鼓を大事にしまってある。
テン文化において銅鼓は祭祀に使われる神聖な楽器であると同時に、貯貝器という富の象徴とも密接に関わっていた。
櫛歯文・鋸歯文などの文様が銅鼓の表面上に表現され、牛の体表には瑞雲文が装飾される。牛はテン文化の青銅器ではほとんどいたるところに見られ、「テン族」の社会経済の中で重要であった。牛は単に肉食の主要な供給源であるばかりでなく、祭祀の重要な犠牲獣でもあり、また財産の象徴でもあった。
春秋戦国時代、テン池周辺で生活していたテン人は文明の程度が高く、勢力は強大で、中原との経済・文化交流も密接であった。テン国の青銅器はその豊富fな内容・生き生きとした様式、丹念な製作技術、独自の境地の民族的な風格で名高い。
銅鼓は実生活に楽器として使ったりしたが、祭器であり呪器であった。また地下に埋めて呪鎮にも使った。
参照 : DK-359 、 DK-342 、 DK-330 、 DK-250 |