頭から2本の角が延び、大きく口を開け威嚇する獣の合子。両脇の翼状部、頭毛には細刻が施される。錫を多く含んだ白銅製。南京博物院にほぼ同寸法「鍍金嵌貴石獣形盒硯」が知られ、本来硯仕立て用の品。
歯を剥き出し、獅子鼻を開いて唸っているかのように眉間に皺を寄せ、切れ長の目は妖気を放ち、先の鋭い二本の角が臀部まで伸び、心持ち腰を落として四肢を踏ん張り今にも跳びかかろうとする。このおどろおどろしき造型は充実し、力動感が漲っている。この神亀は海底にあって仙人の棲む蓬莱山を背負っているというごうを象ったもの。
参照 :GK-053 、DK-067
参照本 : 世界美術全集 東洋編A 秦・漢 、 中華人民共和国 南京博物院名宝展 |