DK-301 青銅山岳山羊竿頭飾鑾鈴
時代:戦国時代(BC8〜3世紀) 、サイズ:高さ 28cm×胴径 10cm
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辣韮形の内部には石製丸玉が入り台上には鹿が装飾され、下部は柄に差し込む筒となる馬鈴のオルドス青銅器。竿頭飾は中国北辺以外に中央アジア・カザフスタン・シベリアなどでもよく似た発見例がある。墓の中で棺台の四隅の柱上に付けられた例、倍葬された馬と共に発掘された例、車馬具とともに発見された例もある。このような儀器は西アジア(ヒッタイト・トランスコーカシア)に起源をもつ。オルドス(内蒙古自治区・黄河の湾曲部を指す)一帯は漢時代以前は匈奴を中心とする遊牧諸族の活動範囲であった。
早くも商時代と平行期に青銅製の器具があり以後、漢時代初期に至るまで遺品がある(参照:DK-086)が戦国〜前漢時代初期に至る時期の遺品に優れた作品が多い。南ロシアの初期スキタイ(前8世紀半〜7世紀初)に類品遺物が知られる。鹿の角は生え変わる、つまり再生を意味している。

参照 : DK-194DK-063
参照本:南ロシア騎馬民族カタログ 、 大草原の騎馬民族 −中国北方の青銅器−








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