CT-025 加彩騎馬胡人
時代: 唐時代  、 サイズ: 高さ 30cm×横 25cm×8.5cm
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彫りの深い顔をした胡人は馬上で強く体を捻り、目を怒らせる。後にはペルシャ犬の猟犬が乗る。大きな恫喝と共に高く振り上げた右手を振り下ろさんとするのは、馬に向かって威嚇する豹でもいるのであろう。
陶俑の制約上、四肢の描写は馬上の激しい動きに対して静けさを示しているが、激しい動きを伴う人物との複雑な絡み合いを遺憾なく捉えている作者の写実的な彫技は瞠目に値する。馬の騎乗する胡人の大きさと比べると現実よりはやや小さく思われるが、長い頸・目から真っ直ぐに伸びて鼻へと続く細い鼻筋を持つ小さめの頭部、短い胴と丸い尻、細く長い脚など現在のアラブ馬にも通じる特徴を見せている。皮膚の薄さ・肌の温もりまでも感じさせる表現の繊細さも8世紀初頭の長安の陶俑の質の高さを示している。同様作品として、猟犬が乗る品・猿が乗る品(参照本)等、動感に溢れる作品が知られているが、遺品は極めて少ない。唐時代には陵墓の壁画や陶俑に狩猟の場面を表すものが多く出土しているが、それらの中でも出色の一品。馬体には赤みの強い彩色が加えられ美しく残り、一層品格を高め魅力ある作品としている。
彩陶彫刻の陶俑のどれをとっても異国の香がしないものはなく、自由な気分に満ち、何も躊躇うことなく純粋に造形し、力が漲っている。近時西安郊外墓より多数の優品俑と共に出土。








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