CU-003 緑釉水注
時代: 唐時代  、 サイズ: 高さ 22cm×胴径 11.5cm×11.5cm
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胴・頸が長い瓶、或いは壺の側面に縦に把手を付けた注器は、ギリシャのオイノコエや西アジア各地の水注など、紀元前2000年を超えるころから用いられていた。これらは酒器であると共に乾燥して水が貴重な地域で把手水器としても用いられた。
口縁を三曲させる口造り、後に中国の器物について「弁口」と称する注器は、本来銀器として盛行した。まま銀器が発掘されるが、多く鋳潰して再利用されたため依存品は少ない。いわゆる「胡瓶」の形状であり、前面に貼り付けた綬と葉形の装飾によって初唐7世紀の作品と知れる。把手の上部の人頭、口縁の両側の三角形の凸起は平板な蓋を支えるための金属器を写したもの。白磁作品は知られるが、緑釉は稀少。西域風の濃厚な中に高潔の気の溢れた作品。







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