吉州窯。
日本の茶人に親しみやすい雅趣あるこの木の葉の文様は、天目釉を塗った上に木葉を1枚貼り付けただけで出来上がるもの。木の葉が焼けてその木の葉の下の部分だけ灰の多い天目釉となることによって生ずるもの。従って葉は自由に動き焼き上がりの状況は千差万別であり、まさに窯神に全てが委ねられる事となる。葉の大きさ・配置と共に地の黒釉が漆黒となることが一段と美しさ・魅力を引き立てることになるわけで、本品は漆黒地上、虫喰い・葉脈・葉の破れものそのままの葉が浮き出て美しい一幅の絵画としている。
口縁部は釉が薄く褐釉となり、又それが引き締めに美しさを醸している。高台脇まで内面同様漆黒釉がかかる。吉州窯は建窯と並んで喫茶用の茶碗の産地として知られ、吉州窯産の茶碗の特色は意匠を凝らす点にある。近似窯跡出土。
参照 : CM-022 、 CM-005 |