CM-031 禾目天目茶碗
時代: 南宋時代  、 サイズ: 高さ 6.6cm×口径 14cm
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建窯。
黒釉の碗ではあるが、口縁より幾分下から禾目とも兎豪ともいわれる細い褐釉が激しく流れ、柿釉のようにも見える。外側も同様であって、腰裾で釉は切れるがここに漆黒の釉が厚く溜まり、そこに禾目が流れ込み、一ヶ所特に大きく高台近くまでの釉溜まりが有る。幾分朝顔の花形端反りの形姿である。
中国では陶磁の歴史の中で常に青磁の青の完成が強く求められてきたが、その流れの中で同じ組成の黒釉は当然副次的に生まれてくる産物であった。しかし必ずしも副産物ではなく「黒」を求めて作られたものであったことが分かる。青磁の陰で消滅することなく存続し続けた(黒釉陶磁は唐・宋・元と量産され、明代には忽然と消え、清朝に於いて鳥金釉として復活した。)
褐釉と黒釉のハーモニーが美しい碗としている。
建窯は、福建省建陽県にあるので建窯と称しているが、窯場は福建省一帯から広東省にかけて広がって同じような天目茶碗を作っており、細かな戸籍を決めることは困難であり、中でも大きな窯場であった建陽県の窯の名をとって建窯と総称する。






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