CC-646 黄釉鉄斑蝶文合子
時代: 唐〜五代時代  、サイズ:高さ 6.5cm×径 11cm
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唐時代には香や薬を入れる合子が多く製作されている。蓋の甲表には二羽の蝶が貼花され、鉄斑の斑点をうってアクセントとしている。優美さと格調の高さを尊ぶ五代様式の気風がこの合子にも吹き込まれている。長沙窯、あるいは華北の製品であろうが、窯は判然としない。河北・安徴省などにはこの種の作品を焼く窯が散在していたのであろう。上下の合口には鉄斑文を施して目印とする。ほのかに緑を帯びる透明釉が掛かっている。蝶文様は晩唐五代に流行する特徴的なパターンの一つ。大和文華館蔵品の一羽の蝶が貼花された小合子が知られる。

参照 : CM-092









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