龍泉窯。
胴面には蓮弁文が刻され、肩から角型五管が伸びる。灯明台とも花挿しともいわれるが用途は明らかでない。儀式用の器といった用途があったことが想像される。
北宋代の龍泉窯では様々な装飾をした五管瓶(多嘴壺)が作られたが、それらの管の穴は胴部に通じておらず、この五管瓶への糸譜が辿れるものかどうかは明らかでない。北宋時代の龍泉窯産の多嘴壷は墳墓に副葬するための明器であるが、南宋時代の多嘴壷は墳墓とは異なる性格の遺跡から出土している。
我国では馴染みの無い形状であるが、新案海底引揚船からも同品が発見されている。
参照 : CW-192
参照本 : 龍泉窯青瓷 、 封印された南宋陶磁展 |