CC-508 天晴釉水盤
時代: 元〜明時代(14〜15世紀)  、サイズ: 高さ 7.5cm×口径 25cm
価格: \
鈞窯。
水盤とは中に水を張って、草花を生けるための器。口部に厚い縁取りを作り、側壁は弧を描いて下方に収まり、平底に如意頭形の3足が付く。胴下端の周囲に乳釘状の円点を貼り巡らす。釉面にはいわゆる蚯蚓走泥文が多数表れている。これは焼成中に低温で生じた亀裂が高温で埋められたもの。底裏には器物の大きさを示す「四」の刻印があり、同形では数字が大きいほど器体が小さい

鈞窯は宋代の名窯の一つに数えられ、この種の水盤や花盆は北宋時代末に徽宋皇帝が珍しい草花を生けるために焼かせた御用品といわれてきた。しかしイギリスの研究者を中心に、これらを元、あるいは明時代に作られたものとする異説が唱えられた。2006年11月に中国深センで開催された「中国深セン ’官鈞’ 瓷器学術研究会」において、窯址出土資料と研究史に詳細な検討が加えられた結果、中国の研究者の間でもこれを明時代のものと考える見方が次第に強まっている(永楽帝の頃に紫禁城の為に特別に焼成されたと)。 こうした盆は同類の花盆を承ける托盤や、単独で筆洗として用いられた。器形・製作・窯変・釉調と宮廷御用品の用件を備えた精品。 「鼓釘洗」とも呼ばれている。(宋代から一気に明代に時代が下げられたからといって、これらの鈞窯作品の価値が下がったわけではない)。

参照 : CC-259CC-214
参照本 : 東京国立博物館 広田不孤斉コレクション 鑑賞陶器編








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