越州窯。
CC-266と同墓出土。
底部に大きく「官」の字銘が刻される。「官」銘が有る作品は北宋初期の河北省定州市の二つの塔墓(977年と995年に建立された舎利塔)から出土した大量の定窯白磁のうち「官」字銘の刻されたものが十数点、「新官」銘が一点あった品が知られるし、定窯にはまま見られる。越州窯作品では初見。朝廷で用いるものだけに他と区別してこの名をつけたか、官営工房で製作されたとも考えられている。
「官」字銘を刻した白磁器が多く遼の領域で出土していることとあわせ、問題を多く含んだ作品といえよう。
窯中で灰が器面に飛び、底面・胴面に窯傷が3本入る。同形状銅製も知られるし、高麗青磁にも影響を与え、同形状品が知られる。
参照本 : 保利蔵金 |