CC-190 澱青釉紅斑盤
時代: 北宋〜金時代(13世紀) 、サイズ:高さ 3cm×径 20.2cm
価格: \
鈞窯。
鈞窯は宋磁としては明るく華やかで、またどこかエキゾチックな感じがあるためか特に西洋人に好まれ、欧米にはいろいろと優れた蒐集がある(デイヴィッドコレクションの澱青釉紅斑瓶は代表的なもの)。これに対して、今まで我国のコレクションは比較的貧弱と言える。ひょう縁の口縁をもつ浅い盤は鈞窯に良く見られる形で、銀器の影響を受けている。青い乳濁釉に紫紅釉が不規則に流れて複雑な色彩の変化を呈す。紅斑は際立って鮮紅色であり、数箇所に白濁斑は浮き、えもいわれぬ三色のハーモニーが非常に複雑で夕映えの晩霞のような景色を生み出し美しい。
この釉は汝官窯の釉に藁灰を加えたものであり、釉層を厚く何度も重ねて掛けている点において、汝官窯に近い。距離の近さや同質の青磁が生れていることから、先後の関係は明らかでないが、お互いに深く関わりあった窯と考えられる。形姿の格調が高い点においても繋がりを思わせる。宋の五大窯は北宋の滅亡と共に悲惨な運命を辿ったが、鈞窯だけは栄え、金〜元〜明代へと焼かれ続けた。しかし明の時代には伝統的技術は失われ、違った色釉を二重に掛けて窯変に見せかけた粗雑な鈞窯が出回ることとなる。この手の盤は永青文庫蔵品が古くから知られるが本品は遥かに優品といえる。

参照 : CC-063CC-138







← 青磁 のページへ戻る