龍泉窯。
鐔口・砧形の瓶。頸に二枚型で抜いた鯱耳が着く。鱗・眼・口など形抜きは明瞭で精緻で鋭い。全体にマット状の極めて美しい粉晴色が流れ、方々幕釉となり濃淡が魅了する形としている(鯱耳の一ヶ下方、胴裾の釉溜まり)。日本で鯱と呼び摩羯と呼ばれ、唐代の銀器の刻文などに時々見られるもの。全体きびきびした端正な器形であって、砧青磁といわれる明るく落着き有り、潤いの有る味わいを見せる優品であり、茶方花器寸法として適でもある。
素地は灰白色磁質胎。近時開封近郊墓出土品。
鯱耳花生といえば、静嘉堂美術館所蔵。胴にひびが有り、これをカスガイでとめてある品。ひびきの有るこの花生を形容して利休が砧と名付け、砧青磁の語源と言われている。
参照 : CC-121 、 CC-078 |