龍泉窯。
皿部分の縁は下方に折り曲げられ、6ヶ所を窪ませて六花形とし、内面から縁にかけて刻線を施し、蓮荷形状とする。内底に亀が貼花され、あたかも蓮池を泳ぐ感が有る。
亀は四霊の一つとされ吉凶を占うとともに、延命長寿を寓意し、又亀甲の甲より「一甲一名」(状元及第、首席合格)にも通じる。筆洗であって、文人の机上を飾る文房具の一つ。文人の嗜みとしての文房具には良品が求められた。明るい青味の透明清涼感ある釉調が極めて美しい。類品は知られていない。酒会壷の荷葉形蓋を逆さにした形状であるのも面白い。
無模様である青磁に魚・牡丹等貼花が始まるのは南宋時代後期から。
参照 : CC-094 |