CC-136 青磁八角仙人図瓶
時代: 元時代 、サイズ:高さ 27cm
価格: \
龍泉窯。
江戸時代前期より同形同意匠の幾分小さく胴露胎部上下に飛鉄斑の施された品が、我国に伝来すると知られるが極めて稀少な品。中国で「火石紅石」と呼ぶ手法。素地をあらわにして焼き上げて八仙人の像貼りを付けている。口・胴体・園足が全て八角に作られ、口・胴の8面、底、園足が型を用い別造されてから接合されたことは、貫入に方向性のないことからもしれる。胎土の茶褐色と青磁釉との対比を狙っているのは多くみられる双魚文皿と同様であるが、比較にならない複雑な造型は一段と技術を要したものと思われる。
胴の中央に八仙図、肩裾には花卉の折枝文を縦横文様をびっしりと構築し、ゆるぎない堅固意匠構成は最も元らしいあしらいである。いわゆる天龍寺青磁といわれる品であって我国伝世品よりはるかに美しい青磁釉である。手取りはずっしりと重い。露胎となった畳付は赤い焦げ。淅江省龍泉釜近在の農家に伝わった品。持主は価値を知らず700年余水入れとして使われ続けて真っ黒となっていた。しかし少しの傷もない。かつて英・欧米において館より見つけられオークションに出品。高価格落札でニュースとなった元染、嘉靖五彩大壷のエピソード同様今後は中国国内より名品・珍品が出現することであろう。長い歴史、広大な中国から何が発見されても不思議でなく楽しみな事である。青花にも見られる八角形状は元時代となって出現した器型。八仙の伝説は唐代に始まり、元の雑劇及びその他の文芸作品に八仙の故事を題材としたものが非常に多く、仙人たちは長寿を祝する図案にさかんに登場することとなる。デヴィド・コレクションにも同作品で、いわゆるビスケット部が八仙人ではない別意匠の品が知られている。

参照 : CC-080CC-086







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