越州窯。
蓋表には深い彫りで龍が表わされ、空間は雲の線彫りが加えられている。北宋時代に入ると、越州窯の青磁には、浮彫りや線彫りなど様々な技法を駆使して多彩な文様装飾が施されるようになった。釉色は青緑で唐・五代のものと比べ透明感が加わっている。器形も合子はこのような平たい形となった。底部は碁笥底で、細長い目跡が三つ見られる。
陸羽(?〜803)は中国最古の茶書「茶経」の著者として有名であるが、その中で喫茶に最も適した茶碗は越州窯青磁であるとし、越州窯を讃えた。前の五代時代に当地の君主・呉越王の保護を受け、瀟洒な作品を作り出しており、揆高台と呼ばれる外開きの高台の盒子はこの時期特有のもの。龍文は珍品。
参照 : CC-072 |