仕女(召使いの娘)であろう。髷を高く結い、鸚鵡を手に持つチャーミングな女子俑。唐時代は詩に鸚鵡と美人を詠じたのがよくあるから、それであろう。この双髷の女性は折り襟の胡服を着用し、皮革のバンドをし、半長靴を履いた活発な姿をしたモダーンな娘である。 手にした鸚鵡は南海から送られてきたもので、香料などとともに常に貴顕に愛玩されたもの。