向かい合った番の鴛鴦が印花(型押し)の技法で表され、それぞれが蓮の花の上に乗っている。夫婦和合を表す鴛鴦と子孫繁栄を象徴する蓮の組み合わせからは夫婦睦まじく子宝に恵まれるという寓意を読み取ることが出来る。唐三彩の枕にはこうした小さな箱型のものが一般的であって、実用の枕としては小さいため脈枕、もしくは器台という説もある(上面が平滑の作品は手枕としている)。
宋の鉄絵・元の青花と連綿と続くこととなる。吉祥文蓮池水禽の初出資料ともいえる。
東京都国立博物館に広田松繁氏寄贈の同品が知られるし、奈良市の大安寺講堂跡から同形の三彩枕が30個以上も出土している。各色が互いに映じあって唐三彩ならではの極めて絢爛とした小世界を現出している。
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