CS-073 三彩馬
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 27cm
価格: \
小品ながら造りが精細で、鬣をいわゆる三花に造り、頭と胴に杏葉が垂れ下がり、毛織物の鞍覆には三彩の釉が美しく施されている。馬は唐代においては「天の驕子」であった。唐王朝と西方の往来が頻繁になったおかげで、馬の品種もますます優良となった。この三彩馬は唐代良種の駿馬を有りの儘に写したものに他ならない。小さな頭を傾げ、背中から腰にかけた美しいスタイルである。特に目を引くのはカッと見開いて挑むような野生ありありとした目である。コバルトを陶磁器に使う技術は唐で初めて出現した。しかし材料が入手できなくなったためか、後の時代には伝わらなかった。藍彩馬は極めて珍しく、重厚な気品を備える(黒釉馬は京都国立博物館蔵が知られる)。西方の様式を受け、古典的な造型を好んだ盛唐の人たちは、引きしまってしかも伸びやかなアラブ馬を作ることに、ひときわ意を注いだ。

唐代貴人の墓内はこのような三彩器物や俑で満たされており、一方でそれらを供給した工房の事情も推察できる。このような像を次々と焼成し、更に石刻や木工を含めた墳墓の造営は、今日から見ても壮大な事業であった。近時洛陽郊外墓より出土。同墓より底裏に「大唐貞観」の印刻のある品(参照:CS-046)と本品のように無い品とが出土した(貞観A627〜649の治世は、後世高い評価を受けることとなる)。







← 三彩 のページへ戻る