CS-054 三彩駱駝
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 14cm×16,5cm
価格: \
駱駝は古代シルクロード上の交通に重要な役割を果たした。人々は「砂漠の船」と呼び、西アジアや中央アジアの国々から隊商を組んで、遥々と砂漠を超え中国との往来を図るためには不可欠の交通手段であり、伴侶であった。東西交易の帰着点である長安・洛陽の街路では、悠然と歩む駱駝の姿がしばしば目にされ、中国の人々にとっても馴染み深い動物であった。

背に楕円形の絨毯を乗せ、双こぶの間には鞍を被せている。まさに地面に腹ばろうとしている姿態の口を開け、鳴く造型や表情は生き生きとして躍動感があふれている。俑の中でも駱駝は馬と共に唐時代では盛んに製作され、相当数の遺例が知られるが、本品の如く動きを的確に捕らえた品は稀品であり、高級三彩にしか用いられない藍釉であることも貴重と言える。藍・褐・白釉のハーモニーが極めて美しく、小品ながら印象的・魅力的な作品であり、他に類を見ない。三彩陶塑は一方において秦・漢以来中国彩塑の伝統となっている写実性を保持しつつ、一方では豪華絢爛な色彩の低温鉛釉を応用するという創造性を発揮し、ロマン的色彩に彩られた盛唐の気風を浮き出させている。唐代の無名の芸術家が当時の社会における生活を熟知し、動物の表情をとらえて、見事に表現できる高い彫塑技術を持っていたことが理解できる。
近時多数の優れた三彩・金銀器が出土した洛陽郊外墓出土。








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