CS-033 三彩花文共蓋丸壷
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 7cm×横 11cm
価格: \
唐三彩には馬や人物、龍耳瓶などのような大作とともに、小品も多い。いずれも実用の器ではなく明器。作行きは大作と変わらず丁寧で、釉がけもしっかりしている。盛唐期となると貼花文はすくなくなり、複雑な釉がけで文様を表現することがおおくなって、この壷では梅花文と鋸歯文を瑯抜き技法で白く残し、梅花中心には褐釉を飛ばし、地は藍釉をかけている。藍釉は唐代に新しく使われた色釉である。釉による装飾を完成した陶工による。
盛唐期の華やかさと美しさに満ちた品である。宝珠紐の共蓋、賞玩珠玉寸法であることも嬉しい。いかにも瀟洒な感じのもので、小品ではあるが愛すべき品。
唐三彩の影響で、勃海三彩や奈良三彩が生まれ、遼三彩・宋三彩に転化した。このような意匠は中国工芸にはそれまで無かったもので、染物の柄を思わせ、唐以前の文様が宗教的な意味の形態を持って用いられるのが常であったことを考え合わせると、このように純粋に装飾を目的とした意匠は、当時の人たちにとっても画期的なことであったと思われる。南瓜形の豊かな曲線美はいつの時代においても作られそうでいて、やはり盛唐時代以外には見ることが出来ない、優美なものである。






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