CS-031 三彩馬
時代: 唐時代 、サイズ: 高さ 33cm×横 39cm
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漢武帝が西域の汗血馬を入手するため李広利将軍を派遣して以来、良馬は歴代の上流階層の富貴のシンボルであった。
馬が唐三彩の代表作になるのもそのためである。唐三彩馬のほとんどは小さい頭で頚が長く骨格バランスの良い馬であって、それらは中央アジア産であった。唐代の高官貴族が騎馬した気品あふれる馬姿を捉えた品。
小さめな頭を傾げ、細い四肢をやや開き、太い首。背中から腰にかけた美しい曲線にしっかりした筋骨とひきしまった肉付きの均整とれた美しいスタイル。鬣は白と緑色の掛け分け。鞍は三彩が流れ溶け合う最も評価されるミックス状で美しい一級品。

長安・洛陽の貴族達の葬礼のために作られ、墓陵に副葬された唐三彩は、唐代貴族の趣味・生活の様相をよく表わしている。およそ則天武后(在位690〜750)の頃から、安禄山の乱(756)の後は作られなくなった。
無傷で有る事、ほどほどの大きさで有る事も嬉しく、このような品を目前にすると千数百年前の美術品が愛玩できる至福の喜びを感じる。







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