乾瓦窯。 表裏で硯と筆洗を合成した作品。型作りの器形は端正で、浮彫り風の型押しの牡丹文にかけられた釉の発色も鮮やか。遼三彩の中で硯は極めて稀なもの。硯面の一部が露胎となっているので、実用としても可能(実際使用済み跡の見られる品も発見されている)。 遼三彩は晩唐三彩の技術系譜を引いて10世紀末から11世紀、12世紀初唐にかけて生産された。生産の中心は内蒙古の赤峰・乾瓦窯で、型押しによって文様を施した土に黄・緑・白の三色の鉛釉を掛ける。被蓋を伴なう作品も知られる。 参照:CR-012