CR-038 三彩印花牡丹文瓶
時代: 遼時代(11世紀)  、 サイズ: 高さ 29cm×胴径 16cm
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胴部には牡丹文を、裾・肩部には蓮弁文を印花、白・緑・黄釉で装飾する。
唐三彩は八世紀の中葉を境に、中原ではその製作が衰えるが、その技法・伝統は宋の磁州窯へと受け継がれていく。その一方、中国東北部の遼では中原の影響を受けた緑釉や褐釉・三彩などの鉛釉陶器が10〜11世紀代に盛んに作られている。

遼の初期の鉛釉陶器は緑釉や褐釉だけの単色釉が多く、三彩は11世紀後半の遼代後期に出現する。遼三彩の発色は、概ねその発色が鈍くやや濁った釉色が多い中で、この作品はきれいに発色している。









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