CR-014 緑釉褐彩皮嚢壷
時代: 遼時代  、 サイズ: 高さ 34cm
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総体に緑釉皮袋の止め金具部分だけ褐釉を掛ける。アクセントとなり色の対比が殊の外美しい。まさに鶏冠壷といわれるようになった取っ手部も大きく見事なプロポーションを形造っている。中国唐の滅亡の頃から内蒙古地方に勢威をふるった契丹族遼の領下で焼かれたものであり、唐三彩の系譜を引くもの。豪華絢爛たる唐三彩と違って、朔北の草原に生まれた遼の焼物は粗放さに裏打ちされた力強い野性味に満ちているといえよう。皮嚢壷の形式については分類されており、この一見して皮袋の原形がわかる形態は中期のもので、初期の扇身単孔式(参照:CR-009)と共に数も少ないもの。鶏冠壷と命名したときはこの形式を標準としている。遼の建国は907年。一度国家を形成すると中国文化の摂取に乗り出し、焼物も中国人の手で作られるようになる。契丹族が中国文化に憧れ作りあげた文化の成果が遼三彩の焼物といえよう。

参照 : CR-003







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