乾瓦窯。
遼三彩には盤の他に極くわずかではあるが、枕や鳥形水注などの異形品がある。円硯もその一つであって稀品。
かつてはベルリン美術館蔵の類品が知られる程度であった。盤その他と同じく、型で器形を作り出している。そうしてこれに厚く白釉をかけて白地を作りその上を押型の文様で飾ってある。
文様は菊文が基調であって硯の中心の海の部分のみ青海波文である。円硯の外回りも六区劃に分けられ菊文が配されこれを囲む格狭間風の窓は同じく遼三彩の八陵盤の器形と同じであって八陵盤とその文様の由来がこれによってわかる。墨をすりおろす部分が汚れている品も出土品であり実際使用されたと知られる。又円孤状の蓋が伴なう品も出土している。
昭和5年(1930)蒙古学者としてしられた鳥居竜蔵によって遼の宮殿址が発見され遼の歴史も解明され始めた。 |