CK-061 黒陶馬
時代:前漢時代(紀元前3〜1世紀)   サイズ: 高 42cm ×横 47cm×奥行 17cm
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首と顔は一体に作るが、首と身体とは柄穴で繋ぐ、堂々たる身体つきの馬。陶胎でこのように動物や器物を作り墓に副葬する例は秦の始皇帝の兵馬俑が著名であるが、その等身大の俑はその一時だけで姿を消し、以後は小型化して存続する。本形態馬の灰陶加彩はまま見られるが、黒陶は貴重な例。大モン口文化期に始まり、山東龍山文化期に発達した黒陶は焼成時、窯の中の還元効果を利用して炭素を器胎の中に吸収させることで堅牢なやきものとなる。四足の付くべき身体部にも柄穴があき、もともとは四本の足もあったわけである。同形の小型品は首も一体で作られている。

参照本 : 中国陶磁名品図録 戸栗美術館








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