イヌワシを模した鋭い嘴、大きく見開いた目、大地に踏ん張った逞しい脚、実に生命力溢れた見事な造形の酒を入れた器。黒陶は龍山文化を代表する土器として名高く、本品は初期の作品。丸々と愛らしいフォルムは思わず手にとって見たくなるような作品である。三本足で立つことから太陽を象徴する三足烏の先蹤とする見方もある。今まで唯一、中国国家博物館の著名な同品は、仰韶文化廟底満期(約5000年前)の女性の墓に副葬されていたことが知られており、その女性が集団の中で特別な地位にあった被葬者のものと考えられており、本品も同様であろう。
5000年余前の作品とはおよそ考えられないデザインといえよう。日本での展覧は幾度かされ、いつも展覧会の人気作品。
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