粘っこい灰白色の粘土を使って肉取りのあつい重厚味のある形に仕上げた量感のある壺。漢ならではの荘重な趣を呈す。
素地肌は全体にわたって紫褐色に焦げ、意識的に掛けられた灰釉が美しく溶けている。左右には2ヶの突状円球を伴う獣面環が貼花され、肩部の弦文を挟んだ2面にはぐるりと鳥文が線刻されている。中国では早くも商(殷)時代に青磁釉(原始青磁)が施用されているが、漢時代の人々はこの自然釉の作用を知っていて、自然釉を模して灰釉を用いたと知れる。かっては酒・水・穀物などを入れた実用器。
参照 : CK-020 |