馬家窯文化。
中国では前1万年ぐらいから農耕が始まり、土器を作るようになっていた。そして前1600年頃に青銅器が登場するまで、5000年間ほど続いた新石器時代に彩陶や黒陶などの土器の文化が花開く。前5000〜前2500年頃にかけて盛んに作られた。こうした彩陶は日常用に使っていたわけではなく、普段の生活では無文の土器を使用し、彩陶はあくまで副葬品や祭祀用であった。その不思議な紋様群は単なるデザインではなく、天や神、太陽や光、豊穣と繁栄、死者の魂の平安と永生といった聖なる物に関わる表象として見るべきであろう。中国悠久の歴史に思いを馳せる文物と言える。
黒・褐色釉の彩色も美しく彩画の筆致は伸びやかで、一筆一筆には後世にいう筆意すら感じられる。既に筆状の工具を用いた着彩がなされていたとわかる。大器ながら極めて薄い造り。
彩陶は1923年、J・G・アンダソンによって河南省仰韶村で初めて発見された。
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