唐代には長途の出行の用に欠かせぬものとして、鞍馬とともに数多くの駱駝の像が作られた。 長い睫の下にある半眼の形、良く開閉する鼻孔、砂に沈まぬ軟らかい足など砂漠に適した特徴を捉える観察力、鞍上に乗せられた鳥、兔、芝垣等の写実的造型力は見事と言う他ない。 駱駝に施された暗褐色と鞍の白泥色の対比も美しく寸法的にも愛玩に足る大きさが好ましい。