戦国時代、鉛釉陶を生み出した中国陶磁器は色彩豊かな焼物を造り出した。前漢時代後期、鉛釉陶器は著しい発展を見せ、後漢時代墓室への副葬品として主に生産された明器はいわゆる仮器であり、銅器や漆器の実用の器を焼物に写したもので、この壷は青銅の鐘を写したもの。 風化による銀化は殆ど見られず、鮮烈な緑釉が極めて美しく当時の技術の高さを示すと共にこれ程の大きさの品は初見。突起筋文、櫛目文。大きく貼り付けられた鬼面も一層の魅力を増している。 香港有名収蔵家放出品。