上方を向いて頭を突き出し、四肢はしっかりと踏ん張る亀が鈕となり、亀甲の刻も整然精緻になされる。玉印は青銅印に比べはるかに稀少であり、当時は一段と高級貴族の所持品であった。篆書体・浅刻の印面は細く鋭く古印の魅力を横溢する。ホータン白玉製。銅印に比べるべくも無い作行き良好。精緻秀技の趣の玉印は珍しく玉印中の精品といえる。
古代中国では、亀は神の意思を伝える神獣として尊重されており、神話や伝説に神の吉意を託された神亀の話があることからもそれが窺える。遅くとも漢時代には亀が千歳の寿を表す象徴と記されている。印面は「趙味」。
参照 : GK-107 、 GK-143 、 GK-155 |