GK-411 翡翠飾板
時代: 清朝初期(17世紀) 、サイズ: 高さ 8.8cm×横 11.7cm×厚み 1.3cm
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鍵型に形成され、前面には蓮と魚と鶴が湖面に遊び、背面には「蓮年有余」の文字が刻される。局部に有る鮮麗な緑色部を巧く図柄に生かしている。
蓮と水禽と魚は古代から豊かさを象徴した。すなわち蓮は花と実を共につけて繁茂する生命力の強さを持つことから豊穣の象徴。また蓮の発音が隣・恋に通じ、蓮花の発音が和合に通じるため、蓮は恋愛と婚姻による子孫繁栄を寓意するものとされた。
又、蓮は泥中より出て清浄な花を開くことから仏教では解脱を象徴したが、中国では蓮のことを古くは芙蓉ともいい、その花の美しさから美人の喩えとして詩文に用いその清逸さを讃えて君子を象徴するものとした。
北宋の周茂叔は「愛蓮説」で牡丹を世俗の中の富貴、菊を世俗を離れた陰隠逸とし、蓮を世俗を離れた君子と讃えている。硯屏の用として作られたものであろう。

参照 : GK-088







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