紅山文化。
C字形の猪龍。紅山文化を代表する玉器。淡緑玉で氷裂状・波浪状など複雑な白泌化が全体に広がり、古意がある味わい。
BC4000〜3000年頃にかけて、遼寧省西部から内蒙古自治区東南部にあった紅山文化の担い手は、アワの栽培と採集・狩猟などによって食料を得ていた。牛河梁と呼ばれる地域は標高600〜650mの丘陵地帯であるが、この一帯に神殿・祭壇・墓が有り、紅山文化の一大宗教センターと考えられ、一部の墓から本品のような玉器が発見されている。
玉器は中国文明を代表する工芸品ということができるが、新石器時代に既に玉の工芸は完成の域に達していた。玉器が特に発達したのは、後の中国文明の中心地となる黄河流域からは遠く離れた遼河流域(紅山文化)・長江下流域(良渚文化)であったことは中国文明の成り立ちを考える上で興味深い事実といえる。我国では2000年の東京国立博物館「中国国宝展」において初めて紅山文化玉器は紹介された。
カラホト古玉収蔵家旧蔵品。
参照 : GK-176 、 GK-204 、 GK-236 |