紅山文化。
紅山文化の神といわれる太陽神。膝に手を上向きに合わせて置き、半屈みする人物。大きく左右に広がり立つ耳、大きな突出した目と口、頭上には二股に分かれる蝉形管状被物をつける。両膝を合わせ足は突出する。冠状被り物は中央で左右に切断し深く切込み、頭部には左右に貫通する孔が穿たれている。背面には大きく2穴が穿たれ、下方から胸部にかけては深く滑らかな曲面で抉られている。意識的に選ばれた青緑色玉で作られ、背部に褐色泌化の風化した部分が見られるのみで、美しい玉質を保っている。驚くことには自立直立するバランスで作られている。全体削りと研磨が丁寧になされ、滑らかな玉肌は撫玩に足る。尋常ならざる根気と独創的な技と共に7000年余前の品であることは中国古代文明の驚異と言える。
熟坑(伝世品)であり、長年愛玩されたものと玉肌から知れる。紅山文化と良渚文化の玉器の間には、器形は必ずしも似ていないが、意匠には共通する点がある。大きく著された獣面・龍のような胴の長い獣、そして渦紋であって両者の玉に対する観念、玉を用いた宗教の性格に共通する点があったという可能性が見られる。
参照 : GK-201 、 GK-190 |